予防診療
狂犬病ワクチンについて
狂犬病ワクチンは、国で接種を義務化されているワクチンです。
当院のVets Club「ゴールド会員」に入っているワンちゃんは、特典として混合ワクチンの接種が可能になります。
【 狂犬病とは 】
狂犬病ウイルスによる人畜共通感染症(人にも動物にも感染し、動物から人への感染が成立する病気)です。
一度発症すると人も犬も有効な治療法はなく、ほぼ100%死亡する恐ろしい病気です。
狂犬病は人から人への感染はしませんが、狂犬病ウイルスを持つ動物に噛まれたり、傷口を舐められただけでも感染する可能性があります。そのため、狂犬病の人への感染を防ぐために飼い犬への予防注射が必要とされており、日本では1950年に狂犬病予防法が設立され、すべての飼い犬に年1回の狂犬病ワクチンの接種が義務付けられています。日本国内では、人は1956年を最後に発生は確認されておらず、現在日本は狂犬病の発生がない国です。
(輸入感染事例としては、狂犬病流行国で犬に咬まれ帰国後に発症した事例が、1970年にネパールからの帰国者で1例、2006年にフィリピンからの帰国者で2例、2020年にフィリピンからの入国者で1例あります。)アジアを含む世界のほとんどの地域では依然として狂犬病が発生しており、日本においても輸入感染の危険はあるということです。
【 狂犬病ワクチン 】
狂犬病ワクチンは、「不活化ワクチン」という種類になります。
ウイルスを死滅させて感染能力を失わせた後、免疫をつけるために必要な成分を取り出して作製されます。生ワクチンに比べると免疫力が弱いため、定期的な接種が重要です。
また、副反応は混合ワクチンよりも起こりにくいと言われていますが、混合ワクチン同様アレルギー反応を起こす事がまれにあります。
【 接種時期や頻度 】
狂犬病のワクチン接種は3~4ヶ月齢で最初のワクチン接種後、毎年一度行うことが義務づけられています。
また生後91日以上の子犬は、狂犬病のワクチン接種をし、予防接種をした証拠として注射済票の交付を受けることも義務となっています。
【ワクチン接種による副反応 】
ワクチン接種後にアレルギー反応を起こす事がまれにあります。接種後、チアノーゼや呼吸困難など接種直後~30分以内にあらわれるアナフィラキシーショックや、1時間以上経過してから顔面浮腫や皮膚のかゆみ、発熱、
嘔吐下痢などの消化器症状、元気がないなどの症状が現れることもあります。
アナフィラキシー反応をおこした場合は命に関わることもあるので、ワクチン接種後は愛犬の様子を見てあげてください。また注射後2~3日間は安静につとめ、激しい運動、シャンプーなどは控えてください。もしも異常があらわれた場合は、すぐにご連絡ください。
なお、狂犬病と混合ワクチンの同時接種はできず、2週間〜1ヶ月ほど間を開ける必要があります。
予防診療
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犬の混合ワクチンについて
混合ワクチンは、国で義務化されている【狂犬病ワクチン】とは異なり、飼い主さんが任意で接種を決めるワクチンです。
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猫の混合ワクチンについて
ワクチンは、感染症から守るために必要なものです。 室内飼いであっても感染のリスクはゼロではありません。
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犬のフィラリア予防
フィラリア症(犬糸状虫症)とは、蚊に刺されて感染する寄生虫の病気です。
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犬のノミ・ダニ予防
犬はノミ・ダニが寄生しやすいうえ、体に毛が密集しているので発見がなかなか難しいこともあります。
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猫のノミ・ダニ予防
寄生虫は人に付着して室内に侵入する可能性もあるので、室内飼育の猫でも油断はできません。
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Vets Club
「ベッツクラブ」は、当院に来院されているワンチャン・ネコちゃんに対する予防医療の充実と、加齢による老齢疾患の早期発見・治療をするための制度です。