予防診療

猫の混合ワクチンについて

ワクチンは、感染症から守るために必要なものです。 室内飼いであっても感染のリスクはゼロではありません。

当院のVets Club「ゴールド会員」に入っているネコちゃんは、特典として混合ワクチンの接種が可能になります。

【 そもそもワクチンとは…】
伝染性の病気や感染症などを予防するために病原体から作られた薬液のことをワクチンと呼びます。
この薬液の中には毒性を弱めた、もしくは毒性をなくした病原体が入っています。体は細菌やウイルスに感染すると、侵入してくる病原体と戦うため抗体を作って攻撃するしくみを持っています。これが「免疫」と呼ぶもので、ワクチン接種はこの免疫のしくみを利用したものになります。この免疫のはたらきによって、つぎに病原体が侵入してきた際にも病気の発症を防いだり、発症しても軽い症状で済ませたりすることができるのです。

【 猫の混合ワクチンの種類】
当院では、3種を取り扱っております。
3種:
①猫ウイルス性鼻気管炎 :白血病やリンパ腫などの血液のガンを起こしたり、免疫力を低下させて口内炎などを起こします。
②猫カリシウイルス感染症:涙や目やに、くしゃみ・鼻汁といったカゼ症状を起こすとともに、舌や口腔内に潰瘍ができることがあります。
③猫汎白血球減少症:重篤な下痢・嘔吐を起こしたり、重篤な白血球の低下により免疫力が低下し、死亡率の高い疾患です。

3種混合ワクチンでは伝染力が極めて強い急性感染症を予防するものなので、室内飼いであってもすべての猫ちゃんに接種を推奨しています。

【 接種時期や頻度 】
子猫期:最初のワクチンは、生後6~8週齢で打ちます。生まれてすぐの子猫は、母猫からもらった移行抗体で自分のからだを守っていますが、このタイミングがその免疫が薄れてくる時期なのです。その後免疫を確実なものとするため、生後16週齢以上になるまで2〜4週間隔で追加接種を行い、初年度は2~3回の接種が推奨されています。

成猫:毎年あるいは3年毎に接種  
*外出するネコちゃんや、不特定多数のネコちゃんと関わっていたり、多頭飼いをしている場合などは毎年の接種を推奨しています。
*当院の【ゴールド会員】に入っているネコちゃんは、当ワクチン接種も特典に含まれています。

【 ワクチン接種による副反応 】
ワクチン接種後にアレルギー反応を起こす事がまれにあります。接種後、チアノーゼや呼吸困難など接種直後~30分以内にあらわれるアナフィラキシーショックや、1時間以上経過してから顔面浮腫や皮膚のかゆみ、発熱、嘔吐下痢などの消化器症状、元気がないなどの症状が現れることもあります。
アナフィラキシー反応をおこした場合は命に関わることもあるので、ワクチン接種後は様子を見てあげてください。また注射後2~3日間は安静につとめ、激しい運動、シャンプーなどは控えてください。もしも異常があらわれた場合は、すぐにご連絡ください。

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