一般診療
猫の避妊手術
【 猫の避妊手術とは… 】
全身麻酔をして卵巣もしくは卵巣と子宮の両方を摘出する手術です。
猫は通常で生後6ヶ月ころから性成熟を迎え、発情兆候を示しはじめます。2~3週間感覚で2・3回繰り返し、1~2ヶ月の間をおいて再び発情が認められるという場合が多いです。また、猫がヒトや犬と異なっている点は、発情のたびに排卵が起こるのではなく交尾刺激により排卵が促されるのです。
そのため、後尾後は妊娠する確率は100%に近いというわけです。避妊手術をすることで望まない妊娠を防ぎ、発情期のトラブルもなくすことができます。
【 避妊手術のメリット 】
望まない出産を予防できるだけでなく、乳腺腫瘍の発症率の低下や感染症・卵巣・子宮の病気を予防ができます。
例えば、猫の乳腺にできる「乳腺癌」や、子宮に膿がたまる「子宮蓄膿症」などの病気です。
乳腺癌は悪性腫瘍の場合が多く、肺に高い確率で転移してしまいます。しかし早期に避妊手術をすることで、発症のリスクはかなり低くすることができると言われています。
また、発情によるストレスをなくすことができます。発情期には大きな声でなくようになる、食欲の低下、外に出たがる、いつもと違うところでおしっこをしてしまうなど、ネコちゃんによってそれぞれですが、わかりやすく行動としてあらわれます。
避妊手術をすることで、発情によるネコちゃんの体や心の負担がなくなるだけでなく、飼い主さんにとっても暮らしやすくなるということです。
【 避妊手術のデメリット 】
避妊手術は全身麻酔をかけて行うため、一定のリスクはあります。麻酔前検査を行ったうえで実施可能と判断した場合のみ実施します。
また、避妊手術後は、ホルモンの影響で手術前よりも食欲の増進や代謝エネルギー量の減少が見られ、太りやすい傾向があります。
手術後は、食事の量を調節したり低カロリーのフードに変えることや、適度な運動を続けたりすることでそのリスクを軽減させることが望ましいです。
そして、手術を行ったら絶対に繁殖することはできません。どうしてもこの子の子孫を残したい、という場合にはよく検討し、計画的に進めましょう。
一般診療
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消化器科
主な症状 : 嘔吐をする、下痢をする、食欲がない 中には「なんとなく元気がない」などといったあいまいな症状の場合もあります。
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循環器科
主な症状 :咳をする、疲れやすい、呼吸がはやい *当院では月に2回、循環器科の専門医による診察を行っております。 予約制になりますので、受診を希望される方はご連絡ください。
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皮膚科
主な症状 :毛が抜けてしまう、痒がる仕草が多くなる、皮膚が脂ぎってしまう、発疹が出る 皮膚が人よりも薄くて繊細なので、皮膚のトラブルがとても多いです。
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眼科
主な症状 :涙や目ヤニが多い、白目が赤い、瞼の腫れ、目の痒み 目の異常は突然起きることが多いです。
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腫瘍科
主な症状 :皮膚のしこり、ただれ、痛み、元気・食欲の低下 良性のため無治療で様子を見る場合もあれば、悪性腫瘍ですぐに治療が必要な場合もあります。
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Vets Club
「ベッツクラブ」は、当院に来院されているワンチャン・ネコちゃんに対する予防医療の充実と、加齢による老齢疾患の早期発見・治療をするための制度です。
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犬の避妊手術
避妊手術を行うことで、女性ホルモンを分泌する卵巣がなくなるため発情がなくなり、妊娠や女性ホルモンが関係して起こる病気や行動を抑えられます。
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猫の避妊手術
避妊手術をすることで望まない妊娠を防ぎ、発情期のトラブルもなくすことができます。
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犬の去勢手術
オスの生殖器に関連する病気は高齢で起こるものが多いですが、去勢手術によりこれらの病気の予防効果が期待できます。
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猫の去勢手術
去勢手術を行うことで、望まない出産を予防できるだけでなく、攻撃性が緩和され問題行動が少なくなります。